進化した合板は安っぽくない!無垢材だけじゃない家づくり
こんにちは!
広島県安芸郡熊野町を中心に、地元密着で新築・リフォームを手がけている宗像工務店です。
ここしばらくは遠方の現場が続いていましたが、ようやく落ち着いて近場の現場に集中しています。
事務所にいる時間も作れそうなので、今のうちにお問合せや見積もりにも対応していきたいです。
現場の写真がスマホにいっぱいなので、データの整理もしないと…(笑)
そんな最近ですが、今日は「安っぽい」と思われがちな合板についてお伝えします。
▼目次
・合板の話をしたい理由
・合板って何?―現場に欠かせない素材です
・最近の合板は“本物そっくり”の質感に進化
・無垢材と合板それぞれの“適材適所”を知ると家づくりがもっと楽に
・予算は有限。だからこそ選び方が大事です
・合板の上手な使い方はプロにご相談ください
・まとめ
合板の話をしたい理由

最近は、無垢材の魅力を伝える記事をよく見かけます。
宗像工務店でも総ヒノキの家や無垢材にこだわった新築を施工したことがあります。
確かに、香り・手触り・調湿性など、無垢材ならではの心地よさは格別です。
一方で、「無垢材こそ一番で、合板は安価な代用品」というイメージだけで判断されてしまうのは、少しもったいない気がします。
家づくりは“どちらが上か”ではなく、性能・価格・用途のバランスで選ぶことが大切です。
合板って何?―現場に欠かせない素材です

合板は、薄くスライスした木を何層も重ねて貼り合わせて強度を出した板材です。
無垢材と比べて「反り」や「割れ」が起きにくく、床下地や壁、屋根の構造部分など、見えない部分を支える場所で広く使われています。
現在の合板はほとんど 安全基準をクリアしていて、接着剤や塗料によるシックハウス対策も進んでいます。「安いから使う」のではなく、あえて選ぶのが合板だと考えます。
最近の合板は“本物そっくり”の質感に進化

合板の「プリント柄で安っぽい」というイメージは、ここ数年で大きく変わりました。
最近の表面材は技術が進み、木目の凹凸まで再現したリアル突板や、高精度なプリントを施した高精細化粧板などが登場しています。
どんな種類があるかと言えば、
◇木目の凹凸まで再現したエンボス加工の化粧板
◇節や木目のランダム性を活かしたリアル突板(天然木化粧合板)
◇高精度プリントで質感の再現度が高い化粧合板
◇傷・汚れ・水に強い高耐久化粧板
など、種類が豊富で用途に合わせて選べます。
実際に「これ無垢材ですよね?」とお客様に聞かれることもあるほど、今の合板は見た目も触り心地もずいぶん進化しています。
無垢材と合板それぞれの“適材適所”を知ると家づくりがもっと楽に

無垢材には「触って心地いい」「健康に良い」「経年変化が楽しめる」という大きな魅力がありますが、合板には 寸法が安定していて、価格が抑えられ、施工性がいい という強みがあります。
ほんの一例ですが、具体的に適材適所を考えてみると、
●毎日触れる床やカウンター → 無垢材で心地よさを優先
●クローゼット内部・棚板・造作収納 → 高耐久の化粧合板
●水回りの内部・見えなくなる下地 → 構造用合板
こんなふうに使い分けることで、コストも仕上がりもバランスよくまとめられます。
予算は有限。だからこそ選び方が大事です

総ヒノキや総無垢の家は、確かに木の香りいっぱいで美しい家になります。しかし、素材費が多くかかり、断熱性能や耐震対策の予算を圧迫することもあります。
大工としては、「家が長持ちする部分に予算を回したほうが満足度が高い」ケースも見てきました。だからこそ、無垢材と合板をうまく組み合わせて、暮らしやすい家に仕上げるのがおすすめです。
合板の上手な使い方はプロにご相談ください

合板と一口に言っても、使う場所で性能が違います。湿気に強いもの、構造に使えるもの、家具用に特化したものなど種類はさまざま。その中から「どこに何を使うか」を判断するのは現場を知る大工と設計士の得意なところです。
無垢材との相性を考えながら仕上げることで、家の耐久性も快適性も高まります。無垢材と合板の“ハイブリッド”こそ、実は家づくりのベストバランスなんです。
まとめ

無垢材は素晴らしい素材で、私自身も大好きです。しかし、合板もまた進化し、上手に使うことで家づくりを豊かにしてくれる頼もしい存在です。
大切なのは、どちらか一方ではなく、自分たちの暮らしや予算に合った“ちょうどいい組み合わせ” を選ぶこと。
私たちも、無垢材の良さと合板の賢さを考えながら、お客様に合った家づくりをご提案しています。
もし素材選びで迷われたら、ぜひお気軽にご相談ください。
-------------------------------
些細なご相談でも、お気軽に!
宗像工務店へのお問い合わせはこちら
https://www.munakata-koumuten.co.jp/form












