ふすまの隙間風や窓のガタつき 古民家の手入れのコツ

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職人ブログ

2026/06/25

ふすまの隙間風や窓のガタつき 古民家の手入れのコツ

こんにちは。
広島県の安芸郡熊野町を中心に、新築・リフォームを行なっている宗像工務店です。
地元密着で、丁寧な手仕事を大切にしています。

雨がよく降りますね。
屋根や壁の雨漏りの問合せもちらほら来ています。

状況によって使える防水対策も違うので
まずは現場確認を大事にしています。



さて、今回は、古民家の不具合としてよく問合せがある「建具(たてぐ)」についてです!

▼目次
・古民家の建具は「古いから交換」ではもったいない
・ふすまや引き戸の隙間風
・窓のガタガタ音や開閉の重さの原因
・レールの摩耗や敷居の傷みは早めの対処を
・建具を長持ちさせる日頃の手入れ
・大工だからできる「目立たないプチリフォーム」
・古い建具を活かすことが古民家の魅力につながる

古民家の建具は「古いから交換」ではもったいない

築年数が経った家では、ふすまや障子、引き戸、木製窓などに不具合が出てきます。
多くの場合、窓枠から丸ごと交換を想像されると思いますが、
中には交換しなくても使い続けられるケースもあります。
 

昔の建具は良質な木材で作られているものが多く、
今ではなかなか手に入らない材料や職人技が使われています。
古民家の味わいは、建具にもしっかり残っているので、残せるなら残したいですよね。

宗像工務店では、まず「活かせる方法」を考え、
その上で必要な部分だけを直すことを大切にしています。

ふすまや引き戸の隙間風

特に気になるのが、ふすまや引き戸の隙間からヒューヒュー入る風ではないでしょうか。

原因は、建具そのものではなく、建物の経年変化にあることもあります。


家自体が長い年月の中で少しずつ動き、柱がわずかに傾いたり、
敷居や鴨居が変形したりすることで、建具との間に隙間が生まれるのです。
 

家自体が原因の場合、単純にふすまを新しくしても根本的な解決にならないことがありますが、
建具の調整や戸車の交換や適切なオイル使用、敷居の補修などを行うことで、改善することもあります。
 

最近は、見た目を損なわない薄型の気密材を使い、
古民家の雰囲気を残しながら隙間を埋める方法もあります。
 

原因を突き止め、一番良い方法で修繕できるのが良いと思います。
 

窓のガタガタ音や開閉の重さの原因

木製建具や古いアルミサッシでは、開け閉めするとき

・ガタガタ音がする
・動きが重い
・途中で引っ掛かる


といった症状がよく見られます。
原因として多いのは戸車の摩耗です。

長年使われた戸車は削れたり変形したりして、本来の性能を発揮できなくなります。
そうなると、変形した戸車がレールを削ってしまい、悪化することも。

また、戸車に異常がなくてもレール部分に汚れやくずが蓄積しているだけの場合もあります。

まずは掃除機やブラシでレールの汚れを取り除き、乾いた布で拭き取ってみましょう。
 

それでも改善しない場合は戸車交換が有効です。

古い建具でも、適切な部品を選ぶことで滑るような動きがよみがえることがあります。

レールの摩耗や敷居の傷みは早めの対処を

建具の不具合で意外と見落とされるのが、敷居です。
長年同じ場所を建具が行き来することで、木のレール部分がすり減っていきます。
すると建具が傾き、
 

隙間ができる

動きが悪くなる

戸が外れやすくなる


といった症状につながります。

こうした場合、敷居の交換だけでなく、摩耗した部分に専用の補強材を埋め込む方法もあります。
古い材料をできるだけ残しながら修繕できるため、古民家との相性が良い工法です。
症状が軽いうちに手を入れることで、大掛かりな工事を避けられる場合もあります。

建具を長持ちさせる日頃の手入れ

建具は毎日使うものだからこそ、少しの手入れで寿命が変わります。

おすすめしたいのは次の3つです。

① レールの掃除

ほこりや砂は戸車や建具を傷める原因になります。
月に一度でも掃除をするだけで違います。
 

② 湿気対策

古民家は呼吸する家ですが、極端な湿気は建具の反りにつながります。
梅雨時期は換気を心掛けましょう。

③ 無理に動かさない

動きが悪い建具を力任せに使うと、さらに変形や破損を招きます。
「少しおかしいな」と感じたら早めの点検がおすすめです。
 

大工ができる「目立たないプチリフォーム」

古民家の建具工事で私たちが意識しているのは、
「何でも新しくする」よりも「現状で使いやすくすること」です。

例えば、
 

古い木製建具はそのまま残す
目立たない位置に戸車を追加する、または戸車だけ交換する、適切な油をさす
隙間風対策の気密材を仕込む
建具の高さを微調整する
敷居だけを補修する


こうした工夫で、見た目は昔のままでも使い勝手を大きく改善できます。

古い建具を活かすことが古民家の魅力につながる

建具は、長い年月を家と共に過ごしてきた、家の一部です。
ガタつきや隙間をあきらめず、まずは手入れで直せるかどうかを考えてみてください。
手を入れれば、これから先も十分活躍してくれる建具はたくさんあります。


建具の不具合が気になったら、まずは家全体の状態を見ながら原因を探ることが大事です。
見た目では分からない小さな歪みや傷みが隠れていることもあります。
 

住み慣れた古民家を、これからも気持ちよく使い続けるために
古い建具にも時々目を向けてあげましょう!

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