真壁風の左官仕事をご紹介
広島県の安芸郡熊野町を中心に、
地元密着で新築・リフォームを行なっている宗像工務店です!
昨日のカープの逆転満塁ホームラン、良かったですねぇ。
ああいう試合があるから目が離せません。
さて今回は、最近やらせていただいた左官屋さんの仕事をご紹介します。
この工事は、母屋の建て替えで切り離した「離れ」を修繕するというご依頼でした。
こちらが、母屋を切り離した状態です。
切り離した部分の壁を直して、修繕していきます。
足場を組んで、まずは屋根の修理から。
続いて、壁を直したりドアを付けたりしていきます。
外壁は、上から下まで「塗り」にするとのっぺりするので、全体を真壁(しんかべ)風にして、下の腰壁(こしかべ)の部分を玉砂利でデザインすることになりました。左官屋さんの領域です。
真壁とは、日本家屋に古くから見られる伝統的な意匠。柱を表に見せながら、その間に壁を塗り込める工法です。
↓このような建物、古い町並みなどで見たことありませんか。
今回は、それをモチーフにしたデザインになりました。
腰壁の玉砂利部分は、モルタルで下地を作り、その上に下書きをして目地棒を貼り、目地のパターンに沿って玉砂利を貼り込んでいきます。
仕上がりは、こちらです。
玉砂利が均一に伏せこまれて、石の頭が美しく並んで出ていますね。
玉砂利にモルタルが被ってしまうと、きれいになりません。
こうして石をきれいに見せるには、モルタルの締まり具合を見極めながら、適切なタイミングで水を使って表面を何度も洗う必要があります。
この工程は「洗い出し」と呼ばれ、早すぎると石が浮いたり取れたりしてしまい、遅すぎると固まってしまうので、タイミングと技術が求められる繊細な作業になります。
付け梁や付け下駄もあしらって、趣ある和風な建物になりました。
伝統的なデザインを手掛ける左官の職人さんは少なくなってきていますし、今回のような腰壁の洗い出し仕上げはよくある工事ではありません。
腕の良い左官屋さんとの現場で、大変刺激になりました。
皆さんも、町の建物の壁や外構に注目してみてください。
きっと、左官屋さんの仕事が光っている部分があると思いますよ。
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