縁側のある暮らし
こんにちは。
広島県の安芸郡熊野町を中心に、新築・リフォームを行なっている宗像工務店です。
地元密着で、丁寧な手仕事を大切にしています。
昔ながらの戸建てには、たいてい「縁側」がついています。
そういうお家にお住まいの方が新築に建て替えられる場合、
新しくしてもまた縁側を設けられることが多い気がします。
縁側のある暮らしをされている方は、その心地よさや便利さを知っているからこそ
また取り入れるのかなと思います。
そこで今日は、縁側の魅力について少し書いてみます。
▼目次
・縁側は何のためにあるのか
・風を通すという昔の知恵
・縁側は「外と内のあいだ」にある
・新築のお宅に縁側を提案した話
縁側は何のためにあるのか

縁側は、基本的に日本家屋の「屋根の下」に組み込まれる屋外通路です。
「腰かける場所」や「ただの廊下」のように思われるかもしれません。
でも実は、
・庭との行き来を楽にする
・日向ぼっこができる
・気軽な来客や敷地内同居の親とコミュニケーションを取りやすい
・洗濯物を干せる
・風や光をあびてぼーっとしたりお昼寝したりできる
・採った野菜の処理をしたり軽作業ができる
…と、いろんな役割を持った場所です。

家の中でも外でもない、“あいだ”のような空間なので、
外と内がやわらかくつながっていて、何となく落ち着くんですよね。
特に、今くらいの季節はそれをよく感じます。
中間というあいまいさは、思った以上に心地良いです。
風を通すという昔の知恵

縁側があると、夏の過ごし方が少し変わります。
朝や夕方に開け放つと、家の中を風が通って室内がリフレッシュされます。
間口が大きく風の通り道として大きな役割を担ってくれるので、
床下の通気なども含めて、昔から夏をしのぐ工夫として役立っていました。
もちろん、今の家にそのまま取り入れましょう!という提案ではありません。
けれど、今の暮らしにも活かせる部分があると感じています。
広島の夏は蒸し暑いですから、
家を締め切ってエアコンだけに頼ると体がしんどくなる方もいらっしゃるでしょうし、
埃や電気代も気になりますよね。
大きな間口があると短い時間で空気の入れ替えができて良さそうです。
縁側という「外」と「中」の間の空間
縁側のいいところは、「外でも中でもない」ところだと思います。
気軽な来客の場合は、玄関先でも部屋の中でもない、
ちょうど良い距離感でおしゃべりできたりしますよね。
映画などの昔の家のシーンでは、縁側でお茶を飲みながら話をしたり、
スイカを切り分けて食べたりする光景があったりします。
そんな時間の流れ方に、どこか懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか。

少し話がそれますが、最近はウッドデッキを取り入れる家が増えています。
ウッドデッキは和洋どちらの住宅にも合わせて気軽に設置できることが多いです。
なぜなら、基本的に「住宅からせり出して設置する」から。
建物そのものに大きな変更を加えず付け足せる感覚です。
縁側とデッキでは屋根の下かどうかという大きな違いがありますが、
縁側の良さを取ってデッキに屋根を付けるデザインも見られます。

形は変わっても、「外と内をゆるやかにつなぐ場所」を求める気持ちは、
今も変わらずあるように思います。
新築のお宅に縁側を提案した話

以前、新築のお宅を手がけたとき、
間取りの打ち合わせの中で小さな縁側を提案したことがあります。
広いものではなく、ちょっと腰をかけられるくらいの小さなスペースです。
「夏の夜にここで晩酌できますよ」
とお話したところ興味を持ってくださり、採用していただきました。

完成してしばらくしてから、「気に入っています」と言っていただけて、こちらもうれしかったです。
縁側というのは、作った瞬間に便利さを感じるというより、
暮らしの中で自然となじんでいく場所なのかもしれません。
昔からの知恵を、今の暮らしにも少しずつ引き継いでいけたらいいなと思っています。
まとめ
縁側について、少し身近に感じていただけたでしょうか。
純和風の家でなくても、“縁側のような役割”を持つ場所を造ることはできます。
「こんな暮らし方、いいな」と思われたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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